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今週の暗号資産:イーサリアムが3400ドルを突破

ビットコインが最近の史上最高値を取り戻そうと奮闘する中、イーサリアムは記録を更新し続けています。さらにフィンテック企業の間で新たな暗号資産の動きが出ています。

今週の暗号資産 2021年5月3日

2021年5月3日 発行

イーサリアムが3400ドルを突破!急騰の要因とは?

今週は、ビットコインが最近記録していた史上最高値を回復するのに苦労した一方で、イーサリアムは記録的な大躍進を見せ、本日未明には3400ドルの価格をつけ記録を更新しました。時価総額で2番目に大きな暗号通貨であるイーサリアムは、今年初めにはまだ500ドルも突破できないほどでしたが、その後急騰し、27歳の共同開発者ヴィタリック・ブテリン氏の個人資産の価値は10億ドルを超えました。(イーサリアムの現在の価値は、ディズニーやバンク・オブ・アメリカなどの企業価値を上回っています。ETHの購入方法や仕組みなどについては、イーサリアムの説明をご覧ください。)

ビットコインの1兆ドルという時価総額は、依然としてイーサリアムの約3500億ドルを上回っていますが、勢いという点ではイーサリアムが大きくリードしています。今年に入ってから、ビットコインの価格は約2倍になりました。同時期のイーサリアムの価格はどうだったかというと、約7倍にもなりました。このブロックチェーンでつくられるスマートコントラクトは、分散型金融(DeFi) からNFT まで、人気が高まりつつあるさまざまな新技術を支えています。

ここでは、イーサリアムの成長に貢献していると思われる要因をいくつか紹介します。

  • イーサリアムのブロックチェーンは、DeFiからステーブルコインまで、クリプトエコノミーで最も急速に成長している分野を支えており、これらの価値はいずれも史上最高を更新しています。今週、DeFiにロックされている資産の総額が700億ドルを突破。またUSDCやダイ(Dai)などのイーサリアムベースのステーブルコイン総額が500億ドルを突破しました。

  • カナダで4つのイーサリアム上場投資信託(ETF)が発売されました。カナダの投資家たちは、通常の証券会社を通じてETHへアクセスできるようになります。発売から数週間で、カナダのETH ETF取引量はすでに1億3800万ドルを超えています。( ETFとその仕組みについてご覧ください。)

  • イーサリアムを使用するアクティブアドレスの1日あたりの数が史上最高を記録しており、 新しいユーザーが増えていることが示されています。

  • ウォールストリートなどの機関投資家たちは、あきらかにビットコインの先を考えています。4月、シカゴのマーカンタイル取引所のイーサリアム先物の建玉が過去最高値を記録しました。建玉とは、先物取引などにおいて未決済となっているものです。

  • 欧州投資銀行(EUの融資部門)が、ゴールドマンサックスやサンタンデール銀行などの大手銀行による販売仲介のもと、イーサリアムブロックチェーンで1億ユーロ相当の債券を発行すると報じられました。

  • 最も人気のあるイーサリアムウォレットの一つであるMetamask(メタマスク)の月間アクティブユーザーが、10月の100万人から増加し、最近では500万人を突破しました。Metamaskのモバイルユーザーが多い国はインド、インドネシア、ベトナム、そしてナイジェリアなどで、イーサリアムがいかにグローバルであるかわかります。発展途上国では、インフレ率が高かったり、従来型の銀行へのアクセスが整っていなかったりしており、暗号通貨の導入が魅力的になっています。

  • イーサリアム人気の反作用として、「ガス」代、つまりネットワークを利用するためにETHで支払う手数料が上昇しています。

  • ただし、現在進行中のイーサリアム2.0ブロックチェーンへのアップグレードなど、解決策の糸口は見えています。ETH 2.0のコントラクトでは、400万を超えるETHがロックされており、理論的にはるかに高速な取引と低コストを可能にするプルーフオブステークへの移行が加速しています。(ETH2の仕組みと、暗号資産の一部を使って報酬を得る方法についてはこちらをご覧ください。)

  • その間、イーサリアムにおける混雑は、ポリゴンのような「レイヤー2」ソリューションによって解消されています。Polygonでは、アクティビティが大幅に増加しており、ここ数週間で実際に処理されたトランザクション数は、イーサリアム自体よりも多くなっています(ウォレット分析会社Nansen(ナンセン)による)。ポリゴンは、かつてマティック(Matic)と呼ばれていたブロックチェーンで、イーサリアムのメインネットワークと並行して動作し、より高速で低価格な処理を提供しています。高速道路を走る車がたびたび出口を出て一般道に復帰するのと同じように、レイヤー2のトランザクションは定期的にメインチェーンに戻ります。

  • 投資家の関心を集めているイーサリアムのプロトコル開発は、ETH2だけではありません。今年7月、EIP-1559という目立たない名前ながらも非常に重要なアップグレードが予定されています(「EIP」とは、Ethereum Improvement Protocol の略です)。これはマイナーへの支払い方法を変えるもので、ある意味ユーザーが支払う料金を予測しやすくします。しかし、ETHの流通供給量を減らすことにもなります。需要が一定であれば、ETHの価格が上昇する可能性があります。

  • DeFiやNFT、そしてステーブルコインなどがどのようにイーサリアム経済の台頭に貢献しているかを、当社の特別レポートで読むことができます。

フィンテック企業の最新動向―eBayがNFTの販売を目指す

ロボット投資会社のWealthfront(ウェルスフロント)、個人向け金融アプリを提供するRevolut(レボリュート)とSoFiは今週、新たな暗号化の取り組みを発表しました。Wealthfront社は、ミレニアル世代やZ世代のユーザーを対象に、今年後半に暗号資産投資を提供する予定だと述べています。英国に拠点を置くRevolutは、ユーザー1500万人に対して、ビットコインの出金を可能にするサービスを開始し、ユーザーが暗号資産を売買できても、他のウォレットへの送信や使用ができないRobinhood(ロビンフット)やPaypal(ペイパル)などのプラットフォームとの差別化を図ります。また、SoFiのキャッシュバック付きクレジットカードの保有者は、ビットコインやイーサリアムの報酬を獲得できるようになりました。一方で、

  • CNBCでのインタビューで、eBay(イーベイ)のCEO ジェィミー・イアノーネ氏は、同社が支払いの選択肢として暗号資産を検討しており、NFTをオークションにかける方法を模索していると述べました。

  • 今週行われたVisaの決算説明会で、CEOのアルフレッド・ケリー氏は、顧客が暗号資産を購入・使用できるようにすることや、加盟店が暗号資産を簡単に受け入れられるようにすること、そしてステーブルコインや中央銀行のデジタル通貨の調査などを含め 同社が「大々的に」暗号資産に参入する予定だと述べました。

  • ドイツで人気の高い数千もの機関投資家向けファンドから、暗号資産へ投資できるようになりました。ドイツ最大級の証券取引所運営会社であるドイツ取引所も、ブロックチェーンを利用した美術品や不動産市場の開発を計画しています。

  • 韓国のゲーム会社Nexon(東京証券取引所上場)は、 1億ドル分のビットコインを購入しました。Tesla(テスラ)社やMicroStrategy(マイクロストラテジー)社をはじめとする上場企業がビットコインを会社資金に追加しているのが最新の動向です。

  • JPモルガン、DBS、そしてシンガポール政府系投資会社Temasek(テマセク)は、国境を越えた支払いを改善することを目的に、ブロックチェーンの新会社を設立しました。24時間365日、摩擦のない支払いを可能にする技術を持つものだとしています。

  • Coinbaseのニュースとしては、PayPalアカウント を使って暗号資産を購入できるようになりました。また、最高セキュリティ責任者のフィリップ・マーティンがYahoo Financeにアカウントの重要な保護方法(特にパスワードマネジャーの使用と二段階認証)について語りました。そして新たな慈善団体 、Coinbase Givingが創設されました。

  • 過去1週間、1ヶ月、または1年で、最も投資収益率(ROI)が高かった暗号通貨が何か知りたいですか?ウィークリーチャートで、あなたの取引業績をご確認いただけます。