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Around the Block 第12号:NFTブーム

CoinbaseのAround the Blockは、暗号資産業界における重要な話題を取り上げます。今回は、ジャスティン・マートとライアン・イーがNFT関連のブームをご紹介します。

Around the block:2021年4月13日

この時点で、NFTは、2017年の新規暗号資産公開(ICO)を彷彿とさせる形で、主要メディアポップカルチャーなどで取り上げられるなど、暗号資産における議論の中心になっています。NFTに対する世界的な検索インタレストは、今や2017年のイーサリアム(Ethereum)のICO騒動時を超えています。

NFTとは?

「NFT」というのは、いくぶん総称的な用語なので、混乱してしまう部分をかみ砕いて説明していきます。「代替可能」資産とは、相互に交換ができる資産のことです。ドル紙幣のことを考えてみてください。1枚1枚の紙幣が同じで、他のものと交換が可能です。

Coinbase Learnでは、次のように説明しています。「NFT(つまり「非代替性トークン」)は、それぞれのトークンが唯一無二で他には存在しない、特別な暗号資産の一種です。どのNFTも唯一無二であるため、芸術作品や録音物、仮想不動産や仮想ペットの所有権が本物であることの証明に使用できます。」ここでの違いは、「資産そのもの」対「資産の認証された所有権」についてです。ニック・カーター氏が述べたように、「NFTは芸術としてではなく、サインとして理解されるべき」なのです。

デジタルアートを例に考えてみましょう。アートそのものは、どこでも共有できるシンプルなjpgまたはgifファイルで、本質的な価値が限定され、完全に代替可能です。しかし、同じ画像のNFTは唯一無二なもので、その同じ画像に対する所有権の社会的に認められた記録としての役割を果たします。これは、独自のトークン(ERC-721と呼ばれる)としてブロックチェーン上に存在し、誰のアドレスにそのトークンが属しているのかを誰でも確認できます。

このような見方をすると、NFTを所有しているということは、実際には何を所有しているのでしょうか?

  • デジタルアートを構成する0と1のバイナリコードに法的請求するものではありません。法的権利はありません。

  • その画像の物理的な所有権ではありません。NFTは完全にデジタルです。

  • 当該アートを示すメタデータを含み、自由に譲渡できる、ブロックチェーン上に存在するデジタルトークンなのです。

  • 社会的に認められた所有権の記録です。アーティスト自身(またはNFTを鋳造した人)が所有者にその芸術作品の所有者としての特別なステータスを与えます。

最後が特に興味深い部分です。NFTはクリエーターとコミュニティがデジタル商品の所有権を集合的に割り当て、認識できる調整ゲームです。しかし、これは重要なポイントで矛盾しています。それは、NFTの価値がその発行者に直接結びついていることです。例えば、ジャック・ドーシー氏ではない筆者が、氏のツイートをNFT化しても、誰も気にしないでしょう。しかし、ドーシー氏自身がNFT化したものであれば別の話です。

言い換えると、NFTは発行者の債務のようなもので、そのNFTの重要性や起源、そして、そのNFTに与えられた特別な性質を尊重するかどうかは、発行者次第ということになります。

NFTはデジタル所有権という社会的概念です。注目すべき理由とは?NFTを面白くしているのは何か?

まだ日の目を見る前のバンドを見つけたことを自慢した経験が何回ありますか?もし、このようなエネルギーを経済的で、社会的に証明可能な方法で表現できたらどうでしょう?

これがNFTの魔法です。NFTは、ファンの所有権とコミュニティへの参加を早い段階でトークン化して、この可能性を作ります。バンドについて考えてみてください。バンドにとって、アルバムや特別なイベントのNFTの発行は、初期からのファンや熱狂的なファンに特別なステータスや独自のつながりを作って報いる方法になるでしょう。NFTがブロックチェーン上に存在するということは、より直接的で経済的な関係ももたらします。それは、バンドがNFTの所有者にコンサートの割引や特別な権利を提供できるからです。

クリエーターにとっては、NFTの利用によってブランド力に基づく経済面のコントロールが可能になります。また、D2Cに参入し、スマートコントラクトによって、クリエーターがこれからの売上全体の一部を受け取ることも保証されます。

最終的には、NFTの所有によりファンダムに旗を立て、全員が見て認めて、他の人たちが利用できるようになるのです。さらに、NFTによって新たに複数の要素を組み合わせて構成したやり取りが可能になります。例えば、レブロン・ジェームズのトップショットの所有者は、価値の高い顧客であり、非常に忠実なファンであることが証明されるので、その他のNBAグッズの割引が受けられたり、グッズを独占的に入手できたりもするかもしれません。「NFTの購入は、文化へのエンジェル投資です。」

NFTライフサイクルとは?

  • 元になるもの:存在するあらゆるユニークな資産が元になります。しかし、価値を高めるには、元になるもの自体は資産の発行者(例えば、ジャック・ドーシー氏のツイートならドーシー氏本人)からのものでなくてはいけません。

  • プライマリ発行:元になるものをNFTに「トークン化」するプラットフォームです。プラットフォームは、クローズド(「招待のみ」)かオープン(誰でも資産を発行可能)にできます。

  • プライマリ発行:出典をNFTにトークン化するプラットフォームです。多くの場合、二次取引所は独自のプライマリ発行ファネルを所有しています。

NFTの今後

現在、暗号資産製品のほとんどは、デジタル形式でのみ存在します。しかし、NFTは、ゆくゆくブロックチェーン上に現実世界の資産を意味のある方法でマッピングできるようにする移り変わりを示し始めるかもしれません。これには、おそらく実際の所有権を保護するある種の法的な枠組みも含まれるでしょう。そのような未来で、ロサンゼルス・レイカーズのようなスポーツフランチャイズがシーズンチケットをNFTとしてトークン化したらどうなるかを想像してみてください。そのチケットはファンのウォレットに存在し、セカンダリーマーケットの価格発見は、ピアツーピアの価格発見で起こるかもしれません。また、この広大で、複数要素による構成が可能なデジタルメタバースに存在するNFTとして不滅化されるかもしれません。

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