Coinbaseのロゴ
ログイン

インターネットコンピューター(ICP)とは何ですか?

インターネットコンピューターは、分散型インターネットを構築— 独立したデータセンターを使って、企業クラウドサービスの代替サービスを提供しています。

定義

インターネットコンピューター(ICP)は、世界中の独立したデータセンターをまとめて、現在の中央集権的なインターネットクラウドプロバイダーに代わる分散型のインターネットクラウドを提供する一連のプロトコルです。ICPトークンは、ガバナンス(保有者はネットワークの将来についての投票が可能)、ネットワーク参加者の善行に対する報酬、取引手数料の支払いに使用されます。 

暗号資産分野の多くのプロジェクトと同じように、インターネットコンピュータープロトコル(すなわちICP)は、単なるデジタルマネーの形態を超えたものです。実際のところ、Coinbaseなどの取引所で購入や取引が可能なICPトークンは、より大きな概念のほんの一部分にしか過ぎません。 

ICPの基本概念は、新式の分散型インターネットとグローバルコンピューティングシステムを作ることです。 現在のインターネットの大部分を占める(Amazon Web ServicesやGoogle Cloudなどの企業が提供する)クラウドサービスに代わるものを作るために、世界中の独立したデータセンターが連携できます。ICPの計画は、世界中の無数のコンピューターでこのプロトコルを実行することです。 

結果的に、このネットワークには中央集権的な代替サービスと比べて、複数の重要な利点があるとICPの開発者は述べています。まず、オープンスタンダードで運営し、主要なクラウドコンピューティングプロバイダーが自社のサービスと競合する製品をホストするときに起こる利益相反を防ぎます。 

当初はDFINITYと名付けられていたICPのグローバルな分散型ネットワークであるデータセンターは、DNS(ウェブブラウザーやスマートフォンを介して使うドメインネームシステム)など、従来のインターネット標準を介してアクセス可能なすべてのアプリケーションを実行できます。 

ICPトークンの主な用途は、ガバナンストークンとしての役割(所有者は、ICPプロトコルの今後の開発についての決定権を持つ代わりに、ICPの一部をネットワークに「ロック」できる)、ネットワークから参加しているデータセンターの善行への報酬、ネットワーク上の取引手数料の支払いです。 

ICPの仕組みはとは?

現在のインターネットは非常に中央集権的です。多くの場合、ウェブ上の人気アプリケーションは、クローズドソースで専売、そして、大きなテクノロジー企業が所有する数少ないデータセンターにホストされています。また、重要なデータセンターのひとつが停止すると、ウェブの大部分も同時に強制停止してしまいます。もうひとつの重大な懸念(とりわけプライバシー保護に対する)は、中央集権型の企業ウェブサービスプロバイダーが、アプリケーションを検閲したり、プラットフォームから削除したりできることです。 

インターネットコンピューターは、根本的な代替手段を提供しようとしています。これにより、開発者がより分散的な方法でアプリケーションを構築、ホスト、提供し、ウェブサイトを直接パブリックインターネットに展開できるようにします。さらに、インターネットコンピューターは、オープンソースで透明性の高いソフトウェア開発を奨励します。

MIT Technology Reviewのインターネットコンピューターのプロフィールで「Google Cloud上の専用サーバーで動作する代わりに、例えば、ソフトウェアは、固定の物理的なアドレスを持たず、世界中の独立したデータセンターが所有するサーバー間を移動するでしょう」と説明されているとおりです。

一方、ICPは暗号資産を処理能力に変換する手段として考えることができます。開発者のプロジェクトが必要とする計算能力の量に基づいて、ネットワークは料金を設定します。料金を支払っていれば、ウェブサイトはパブリックインターネット上で動作します。 

理論的には、LinkedInやTikTokと同じようなソーシャルネットワークから、既存のよく知られたすべてのアプリケーション、まだ思いついてもいない新しい種類のアプリケーションまで、どのような種類のアプリケーションでも、インターネットコンピューター上で構築して、動作することができます。デモンストレーションとして、ICPの開発者は、「分散型TikTok」と称するCanCanのオープンソースコードを公開しています。

インターネットコンピューターの潜在的なリスクは何ですか?

インターネットコンピューターに参入するには、従来のブロックチェーンプロジェクトよりも堅牢なハードウェアが必要な場合があるため、潜在的な参入者の数が制限され、分散化という自らの特性を脅かす可能性をはらんでいます。ハードウェアの要件が大きすぎると、データセンターを設置して、参入できるのは資本力のある大企業のみとなってしまいます。 

さらに踏み込むと、完全な分散型ネットワークでは、悪質なコンテンツをホストすることに対して、誰が責任を負うことができるのでしょうか?現在、インターネットを運営している企業は、ある程度の節度を保っていますが、その反面、いつでも誰に対しても、自由裁量でプラットフォームへのアクセスを遮断することもできます。理論上、インターネットコンピューター(と他の暗号資産プロトコル)は、分散型ガバナンスを通じてこれらの難しい問題の緩和を実現するソリューションを構築できます。

インターネットの革新を目指しているプロトコルは、インターネットコンピューターだけではありません。IPFS/FilecoinMITのSolid(ウェブの先駆者であるTim Berners-Lee氏が構築)などが、潜在的な競合相手です。

インターネットコンピューターを開発したのは誰ですか?

インターネットコンピューターはDFINITY財団によって構築されており、2016年にDominic Williams氏という開発者が始めたものです。DFINITY財団はインターネットコンピューターの研究と開発に尽力する非営利団体です。何年もの研究を経て、2021年5月に正式にインターネットコンピューターをローンチしました。財団の活動には、世界中の研究者が貢献しています— 約10万件の学術的引用と200件の特許を保有する暗号製作者らなどを含みます。

暗号資産取引を始めましょう

世界中で信頼される暗号資産のプラットフォーム Coinbase